兄弟がいると、下の子ばかりに手がかかって、上の子が寂しい思いをしているのではないかと心配になります。
兄弟・姉妹がいると、二人、三人を平等に扱うのって、実は難しいですよね。特に、下の子が生まれたばかりで手がかかる時期はなおさらです。
でも、1つ言えることは
子供が何人いても、愛情をみんなに100%与えることはできるんです!
ここでは、兄弟を平等に育てる意味や考え方や、愛情を子供たちみんなに平等に与える方法を解説します。そして、資金面でも兄弟平等にお金をかけてあげられる、基本的な考え方を説明します。
兄弟平等に育てるとは、そもそもどういうこと?
平等に育てるとは、同じことをさせるという意味ではありません。子供1人1人の意見をしっかりと聞き、尊重することです。「ママ~」と子供が呼んでいるのに「お兄ちゃんなんだから一人でして。」ということは良くありません。どんな時でも「どうしたの?」の言葉はかけてあげる方がいいですね。
手が離せない時に呼ばれた場合は、「今、ママ~ちゃんのおむつ変えてるから、終わったら行くね」と言ってあげてください。子供は話しを聞いてもらい、納得いく返事がもらえたらそれで良いのです。
大人も同じように誰かに話をするとき、聞きたくないという態度を取られると、腹が立ちますよね。子供も同じです。子供が親に大事にされていると感じるには、自分の意見を言える場があり、その意見に耳を傾けてくれる人がいると、無意識にでも感じることが大事です。
間違った兄弟平等の考え方
全部上の子にしたのと同じように下の子にさせるというのは、「平等」ではありません。
例えば、上の子がピアノをしてるから下の子にもさせるというのは、下の子にとって平等ではありません。上の子の習い事を選ぶときは、その子が何に興味を持ったか考えたはずです。下の子がしたいかどうかをきちんと聞いてあげる必要があります。
また、お姉ちゃんは何歳で~を始めたから、下の子も同じ年齢まで我慢させるという方法も間違っています。個人個人、適齢期は変わるものです。
また、上の子は3歳で鉄棒ができるようになったから、下の子もできるようにさせてあげないといけないというのも間違った考え方です。それは、上の子と下の子を比較している考え方になってしまうことが多く、お姉ちゃんはできたのに、下の子はできないという考え方になりかねません。
愛情を半分にしなくていい!2人の子供にも100%の愛情をかけられる。
「子供が二人になったら愛情を半分ずつ」とか、「上の子は今まで100%の愛情を受けていたのに、兄弟ができたとたん愛情が50%に」なんて言いますが、そんなことはありません。
愛情がいつも100%しかなくて、それを愛する人の頭数で割っていたら、大変なことになりませんか?子供2人、夫、両親、兄弟2人がいる私だど、1人にかけられる愛情がいくつになるのでしょう?
子供が増えても愛情が減ることはありません!今までと同じように愛情をかけてあげられます。
子供が増えても愛情を100%かける方法
兄弟が増えても、1人1人の気持ちを受け止めることで、今までと変わらず愛情を100%かけてあげることができます。子供は愛情が欲しいときはサインを出してくれています。
赤ちゃんは泣くことでサインを出します。1.2歳の子は引っ付いてくることがサイン、少し大きくなるとわがままを言うことがサインの場合もあります。
親が失敗した!と感じる時は、ほとんどの場合が決めつけてしまった時。「この子はこうしたいんだろう」「いつもこうだから」ではなく、子供からのサインを見逃さないように、聞く姿勢が大事です。
ゆっくり話を聞く時間が無くても、子供と視線を合わせて話をする時間だけは大事にしてください。朝の「おはよう」寝る前の「おやすみ」を、目と目を合わせてゆっくり子供に伝えるだけでも愛情は伝わります。
注意すべきは上の子のサイン
赤ちゃん返りが良い例です。上の子は親の愛が足りないと感じると、素直に表現してくれない時があります。「いやだー」と言っている時は、本当はかまってほしい時だったり、「あっちいって」と言っている時は、本当は一緒に寝てほしい時だったりしますよね。
そんな時は、「きちんと話してくれたら、ママはちゃんと聞くよ。」と伝えましょう。「あとにして」と言いながら、ずっとほったらかしにしておくのが、一番良くありません。
赤ちゃん返りでなくても、子供が本心で言っているのか、逆のことをいっているのかを見極めることは非常に難しいことです。そのため、常に「ママはあなた言うことを信じてるよ」「何か言いたいことがあったらいつでも言ってね」と伝え続けることが大事です。
育てやすい子・育てにくい子がいることを認める
自分(ママやパパ)と性格が似ている子供の行動の意味が分かりやすいので、比較的育てやすい子と言えるでしょう。また、ママの思っていることと子供が思っていることが似ていると、言動も似てきます。
一方、子供が自分の性格と異なっている場合、子供の行動を理解しずらいのは当たり前です。親がして欲しい、するだろうと思うことと違うことをするので、前述した子供より育てにくいと考えられます。
しかし、その子の言動を注意深く見ていると、喜怒哀楽の表現の仕方や考え方などが分かるようになります。性格や考え方が自分と違う考えを持っている子供という風に、割り切って考える癖をつけていけば、子供の考えに敏感になれるようになります。
自分と考えや言動が違う子供でも、かわいさには変わりはありません。愛情を100%かけることは間違いなくできるので、安心してください。
子供が増えて減るのは愛情ではなく、1人にかけられる
2人目、3人目の子供ができると、全員に100%の愛情をかけてあげることは不可能なように感じます。しかし、不可能なのは今までと同じように時間を割くことだけで、愛情をかけることに関しては問題ありません。
赤ちゃんのお世話に時間がかかるのであれば、お兄ちゃんも一緒に赤ちゃんのお世話をする時間を作ってみるのはどうでしょう?そうすると、赤ちゃんのお世話をしながら、お兄ちゃんにも「ありがとう」「優しいね」と声をかけられる時間が取れます。
子供が増えると、時間の使い方が非常に難しくなることは事実です。しかし、子供と向き合う時間が限られていても、目を見てママの気持ちをきちんと伝える時間を大事にしましょう。
たくさんの人から愛情をもらうことが子供には大事
子供は母親からの愛情だけをもらうのではありません。父親、祖父母、友人、保育園や学校の先生など、たくさんの人に愛情をかけられて育つものです。
逆に、母親からしか愛情をかけてもらえなかったと感じている大人はどれほどいるでしょうか?自分の幼少期を考えてもたくさんの大人に愛情をもらっていませんでしたか?
母親、父親は子供をたくさんの人に出会わせてあげ、その人から愛情をもらったら感謝を伝え、お互い愛し合うことを教えてあげなければなりません。
そして、兄弟もお互い愛し合い、愛情を与えあえる存在です。お兄ちゃんお姉ちゃんが弟や妹を思いやり、妹や弟がお兄ちゃんを慕い、尊敬するという関係性を、小さい頃から育てていきましょう。
兄弟を平等に育てる【お金編】
子供のためのお金はできるだけ出してあげたいと思うのが親ですが、資金面は限りがあるものです。兄弟平等にお金をかけてあげるということはどういうことなのでしょうか?
ここでも、ポイントは子供1人1人の意見です。その子が必要な時にお金をかけてあげられるよう、親は準備が必要です。子供が大きくなれば大きくなるほど、教育費は家計の大きな比率を占めます。
平等にお金をかけてあげたいと考えるなら、子供が小さいうちから、教育費について考えておく必要がありますね。
保育園・幼稚園は親の都合や意見で決める
保育園に関しては選べればラッキーという時代です。仕事と両立できるところに預けるしかありません。親が働きながら育児をするために、保育園は欠かせませんが、多くの都道府県で待機児童がたくさんいる状況のため、選んで入ることは難しい状況です。
幼稚園・こども園にはその園が大事にするこだわりがあるものです。例えば、「自然に触れることを大事にする」という園は、農業体験があったり、園の中にも菜園があったりする場合があり、食育にも力を入れている場合が多くあります。
「英語教育を取り入れ、グローバルな環境の園を目指す」という場合は、英語教育はもちろん、行事ごとも世界のイベントを取り入れ盛大に行われる場合が多くなります。
子供たちにどんな体験をさせたいか、親が教育方針に賛同できるかという点をしっかりと見極めましょう。
習い事にかけるお金は長い目で見る必要がある
習い事は1人1人の子供の意見を大事にして選びましょう。上の子が楽しくやってるから、下の子も。と習わせるのは危険です。
上の子がしていることに興味を持っており、自分もやりたい!という子には良い選択です。しかし、やって当たり前という感覚で始めてしまうと、下の子は全く興味を示さず、習い事を嫌がってしまう事態になりかねません。
親が一人の習い事にかけられる金額はいくらなのか考え、上の子、下の子にかけられる金額をある程度平等に考えておきましょう。それぞれの興味に応じてする習い事は違っても、かけてあげられる金額は同等である方が良いでしょう。
習い事についての注意点:月謝について
月謝は、毎月の家計の中でやりくりできるのかを考えるのに、一番重要なポイントです。そのため、今の年齢の月謝と合わせて、年齢やレベルが上がると月謝がどれほど上がるのかも、始める前に確認しておきましょう。
そうすることで、知らない間に月謝が膨れ上がってきてしまうという問題を回避できるようになります。
習い事は、子供の特技や自信を育てるためにするべきものです。例えば、水泳ならば、誰よりも速く泳げるという自信を付けて、丈夫な体作りもして欲しいと思うでしょう。そのためには、1年2年だけでなく、長い子では幼児期から10年以上、同じ習い事をずっと続けています。
このように、長く習い事を続けるにはもちろんお金がかかります。子供がかんばっているのに、資金面で応援してあげられなくなるのは親にとっても辛いことです。習い事を始める時は、子供が大きくなってからも続けさせてあげられるかを考えて始めましょう。
小・中・高校にかかる費用は子供とよく相談する
小学受験は、親の意思に大きく影響されます。しかし、子供がどう考えているか、やりたいかやりたくないかは聞くことができるはずです。嫌がっている子供を無理やり勉強させて受験すると、かえって悪い方向に進む場合もあるので注意しましょう。
また、中学受験で私学に通わせるとなれば、資金面でも公立中学校と大きな差があります。その場合、子供の意見を尊重したくても、できる場合とできない場合があります。
上の子を小・中受験させようと考える場合は、下の子も私学に入れると考えて、その資金を用意できるのかを考えておく必要があります。上の子と同じように下の子が受験したいというかは分かりませんが、下の子が受験する意欲があるのに、資金面でできないというのは不公平に感じられても仕方ありません。
高校受験の場合は、私学高校へ行くときの援助が地方自治体にあるケースが多くあります。自分の住んでいる地域はどのような援助があるのか、一度きっちり調べてみましょう。
塾・予備校にかかる費用はそれぞれの子供によって違う
塾や予備校は受験という目標のためにかかるお金です。高校受験のためなら、高校受験が終われば支払う必要が無くなります。そのため、一時的なお金と考えると、その時かけてあげられるお金があるかないかで決めても良いでしょう。
決める際の注意点は、親が主導なのか、子供が主導なのかです。親が子供の成績不振を心配して塾に入れるのであれば、兄弟にも同じようにしてあげるだけの資金を考えて、塾を選ぶ必要があります。
ただ、子供がどうしても行きたい学校があり、そのための予備校にお金を出してほしいと言うならば、他の子にはそこまで塾代としてかけていなかったとしても、きちんと検討してあげるべきです。
大学にかかる費用は子供が中心に考えるべき
大学は子供が選ぶ進路によって、どのくらい費用がかかるのか分かりません。そして、奨学金などのローンも使える年齢になります。
そのため、家のお金について子供とよく話し合いながら、子供と一緒に考えるのがベストです。親の務めとして大学までの教育費を支払ってあげたいと思うことは当然ですが、子供にも教育にお金がかかっていることを自覚させる良い時期です。
私学の大学に行くならば、卒業までにいくらかかり、毎年いくら払い込みをする必要があるのか、子供にも知っておいてもらうことが大事です。そのうえで、交通費や下宿代、交際費などは自分のバイトなどで賄っている子が多くいます。
大学選びをする時は、子供と一緒にお金の話をする良いきっかけと考えましょう。
兄弟平等な育て方についてのよくある質問
ここからは、兄弟を平等な育て方についてのよくある質問についてお答えします。
Q: 兄弟平等に愛するのは可能ですか?
A: 平等の考え方を50%50%にせずに、どちらも100%愛するという風に考えればよいと思います。わが子を100%愛することで、どちらも平等に愛していることになりますよ。
Q: 男女の兄弟でも平等にできますか?
A: 平等=同じではありません。そのため、その子に合った対応をすれば平等にしていることになります。一人一人の子供の気持ちや意見をしっかりと聞き、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒でなくても良いと考えることが平等と言えます。
兄弟平等の意味は1人1人の気持ちを大事にすること。愛情は子供が増えても減らない!
ここまで解説してきたように、子供が一人から二人に増えたとしても、同じように愛情を100%与えることは可能です。ただ、今までと同じように時間をかけてあげられなくなるだけです。
そのため、時間の使い方を今までとは変え、兄弟一緒に過ごす時間を増やす努力をしましょう。お兄ちゃん、お姉ちゃんもママと同じように妹弟をかわいがってくれます。
仲良し兄弟になれば、お互いに愛情を与え合え、その兄弟に親としてもいっぱい愛情を与えてあげることできますよね。今まで一人っ子は一人だった時間を、兄弟で過ごす楽しい時間に変えてあげられると良いですね。
そして、ママは子供の目を見て愛情を伝えることを忘れないでくださいね!
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